TIMOR LESTEシリーズ BENTI NENQAシリーズ オタクな世界観シリーズ

Mickey社長のBlog

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアー Part.2

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアー Part.2

翌年2018年には2つ農園(サイト)が増えました。 BUKUはGujiの北部辺境地、河を越えないと産地に入れないエリアで後に2019年に現地を訪れた時は雨の影響で通行不能... GOTITIはイルガチェフェと同じGedeo県でGedeb(郡)からの初めてのMETAD社製のロットで後に2019年に訪問した際は最新の精製マシーンとドライベッドの規模の大きさに驚かされました。 どちらも素晴らしいティスト!ALAKAも含めてこんなエチオピアのコーヒー豆は今まで味わった事はありませんでした METAD社はアメリカのコーヒー会社Blue Bottle Coffee 、Intelligentsia Coffee , Royal Coffee(商社)や欧州ではデンマークのThe Coffee Collective ,韓国のTERAROSA COFFEE...世界で名高いロースター達が使うクォリティー! こうしてFWCFの扱うエチオピアのコーヒー豆は世界基準豆へと飛躍して行きました。エチオピアのコーヒー豆で当時ここまでトレーサビリティのあるロットは皆無で魅力的でした... 2019年当時METAD社としてはアメリカのIntelligensia のみ供給していたBENTI NENQA農園(サイト)のロットを日本ではFWCFに供給をしてもらう事が決まりました。ちょうど仙台荒井店のオープニングに間に合いBENTI NENQAナチュラル精製で作り上げたシングルオリジンのエスプレッソでサスティナビリティの実現を果たしました。   トレーサビリティ&サスティナビリティ 2019年のBENTI NENQA取り扱い開始時に僕もエチオピアに渡航し、BENTI NENQAはもちろんALAKA/GOTITIなどHambela〜GedebのMETAD運営農園、アディスの本社と新設の巨大な最終出荷工場を訪問し、来年も...とハグして別れた翌年COVIT-19コロナ禍勃発...我々の絆はコロナ禍をもろともせず既に5年間、昨年(2023)はAman/Tariku兄弟と浅野さんがFWCFの三春店(福島県)を訪問して頂きました。 我々の関係はより強固なモノとなりました。   コロナ禍でなかなか出来ていなかったのですが...時計の針がやっと動き出しました。 BENTI...

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアー Part.2

翌年2018年には2つ農園(サイト)が増えました。 BUKUはGujiの北部辺境地、河を越えないと産地に入れないエリアで後に2019年に現地を訪れた時は雨...

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアーPart.1

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアーPart.1

2017年、突然泉店に訪れた一人の男性... サスティナブルという言葉はSDGsですっかり定着していますが、『サードウェーブ』と呼ばれ始めたコーヒー第3世代の『根幹』はトレーサビリティ&サスティナビリティ。 この男性こそがMETAD社(エチオピアの農業法人)の伝道師... そう!浅野文章さん(Javier)〜 当時FWCFも店舗は3店舗(泉/ダウンタウン/三春)全てが焙煎機を要する店舗でロースターとして成長(今も発展途上です!)している時期で、スペシャルティコーヒーの理念を追求して新たなコーヒー豆を模索しておりました。 ALAKAという農園(サイト)の豆をサンプルで頂き、翌日だったかその次の日か...何気なくカッピングをしてみると! 『これは!... 』 本当に衝撃的でした。それまでは商社さんから仕入れたECXのG1がほとんどでなかなかトレーサビリティ(生産者が誰で、どんな環境で作られているか?品種や精製所等のディテールが微妙)に欠ける商品しかなく、エチオピアの美味しい味わいはもちろん感じるのですがどうしても生産者が見えてなかった...ECX商品の限界でした。 帰国後スペシャルティコーヒーの世界を教えてくれた師匠と仰ぐ青森のコーヒーカラーズの木村さんに電話して、泉店でお会いした時に紹介しておいたのでどうでしたか??って。木村さんの感想を聞いてみると興奮気味に『凄いね〜』今でも忘れない木村さんの言葉! もちろん僕も共感してALAKAのコーヒー豆の取り扱いを開始しました。 ALAKAはオロミア州のGuji(県)のHambelaハンベラ(郡)というエリアです。 当時はGujiという名前は徐々に知られて来てはいましたが、多くはシダモ、イルガチェフェが市場を占めていたと記憶しています。 実際にはシダモではなくシダマ...2019年にシダマ州の格上げされ、イルガチェフェはエリア(町/村落的)の名前でGedeo県で南部諸民族州、ハンベラのあるGujiはオロミア州と詳しい情報が入ってくる様になったのも浅野さん(METAD社)との取引によってです。 Hambelaハンベラという名前はMETAD社が世界に広げた名前だと言っても過言ではありません。それまで誰も知りませんでしたから... ALAKAはMETAD社の中枢となるウェットミル/ドライミルを完備した森に囲まれ、マントヒヒも生息する大自然の中にある最新鋭で環境問題、周辺の住民達の生活向上(賃金を含めた労働環境)に努めるAman Adnew氏(METAD社オーナー)の『理念』の基づいたコーヒー精製基地なのです。農園は近隣の小農家から形成されていて苗の供給〜農業技術〜コーヒーチェリーの管理と摘み取りに至るまで一貫した管理で『極上のチェリー』を生み出しています。全ての農園(サイト)にその『理念』と『管理システム」を展開しています。    

BENTI NENQA農園/サイト カッピングツアーPart.1

2017年、突然泉店に訪れた一人の男性... サスティナブルという言葉はSDGsですっかり定着していますが、『サードウェーブ』と呼ばれ始めたコーヒー第3世...

TIMOR LESTE 久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.2

TIMOR LESTE 久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.2

“世界を救っている”オリジナルのハイブリットティモール自体の味わいは? NZ時代から数えれば15年以上味わって来ている僕が言うので間違いないです〜 東ティモールのコーヒー栽培技術&知識の向上により飛躍的に向上し続けています!!首都ディリには本格的なカフェ(消費)もポピュラー、農園(生産)も毎年栽培に改良を加え日々努力を続けています。 実は2020年、現地訪問は叶いませんでしたがお世話になっているParcicさんの企画でオンラインツアー(LIVE)で産地を体感させて頂く事が出来ました。 初めて見るアイナロ県マウベシのエルダウトゥバ村のLIVE映像が今でも鮮明に蘇ります。 その際に訪れたジョアンさんとは今回の訪問時に再会(現地では初めてですが、始めましての感覚は僕にはなかったです笑)出来た事は感動でした...  やっと叶った〜念願の東ティモールTimor Leste!   東ティモールはインドネシアから2002年に独立を果たしたアジアで一番若い国! 16世紀以降ポルトガル領、1974年に主権を放棄するまでの500年弱、第二次世界大戦中は日本も侵略した歴史もあり、1974年以降独立まではインドネシアに併合されながらも30年に及ぶ独立運動を経てようやく自分らの国を建国出来たのです。人口は130万人、平均年齢は16歳(2008年統計)、30歳以下の人口が70%を超えている日本と真逆な人口構造、貧困率は40〜50%でアジアの最貧国と知られています。 思えば僕が生まれた1967年は1945年の終戦後22年経った時、もちろん「戦争を知らない子」です...東ティモールも独立して今年22年後でしたので何か感慨深いです。まだ幼い子達、特に今年生まれた子供は当時の僕の様に『独立運動を知らない子供』なのでしょうね... 首都のディリに到着すると『最貧国』のイメージする姿は、国際空港の規模感くらいで街中を車で巡っている限り全く感じる事はありませんでした。 面白い事に通貨はUSドル。20ドル以上のUSドルは使えるのですが、お釣りは全てcentavoセンタボという東ティモールの通貨(=価値はティモール内ではUSドル/セントと一緒)でお釣りが来るのです。センタボ=セントと思った方が良いですね。 50centavo(センタボ)の裏には『コーヒー豆』のデザインなんですよ〜ここ注目です!! キリスト教徒が97%以上でカトリック、ポルトガルの影響でしょうね〜ブラジルの丘の上に聳えるキリスト像は有名でオリンピックの時に目にした方も多いと思いますが、実は世界で2番目(ブラジルの次)に大きいキリスト像が実はティモールの丘の上に聳えていて絶対近くで見たかった!...実は9月にローマ法王が来る為改修工事の真っ只中...残念でしたが、サンセットタイムにビーチからその勇姿を拝める事が出来ました。 

TIMOR LESTE 久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.2

“世界を救っている”オリジナルのハイブリットティモール自体の味わいは? NZ時代から数えれば15年以上味わって来ている僕が言うので間違いないです〜 東ティ...

TIMOR LESTE久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.1

TIMOR LESTE久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.1

2019年のエチオピアを訪問後、コロナ禍の影響を受けてコーヒー産地を訪れる事が遠のいてしまいました。 2020年は NZ在住時に出会って日本に帰国後FWCFを始めてからずっとSOUL BEANSとして使用している東ティモールの地を訪れる計画を建てていたのです... あれから4年、ようやく東ティモールの地に降り立つ事が出来ました。 世界最貧国...この異名を持ち、今では“世界を救う品種”となっているハイブリットティモールはポルトガル統治下の東ティモールで誕生しました。 “世界を救う?”どういう意味か... 2013年と言えばちょうどFWCFの1号店を仙台市泉区に開業した頃、スペシャルティコーヒー業界を悩ましていた問題が『サビ病』と呼ばれる中米のアラビカ種栽培に猛威を奮っていたサビ菌と呼ばれる細菌がコーヒーの葉に付着する事により錆びた様に歯の裏側にオレンジの1〜2ミリの斑点が付き(約100万個の胞子が存在)、最適な温度/湿度が揃うと急速に加速し、最終的には斑点が黒く大きくなり光合成が出来なくなり、葉が落ち、最終的には根をも脅かし2〜3年で枯れてしまう恐ろしい菌による被害です。 気候変動による影響、耕作放棄地からの浮揚による被害...ロブスタではなく、繊細な味わいを持つアラビカ種はこの菌への耐病性が弱い為、1970年代にブラジルで流行後、中米諸島へ移り世界のコーヒー市場に多大な被害を与えていたのです。 1861年にアフリカのビクトリア湖周辺で発見されたサビ病はアジア/アフリカで栽培されていたアラビカ種に多大な被害を与えて行きました。その結果、今ではコーヒー生産地のイメージのないスリランカでは1860年末にサビ病の被害により全滅した事実があります。 東ティモールで生まれたハイブリットティモール種(以下H・T種)は、ロブスタとアラビカの自異種間交配種として偶然生まれたH・T種は正に奇跡の始まりだったと思えます。先述した様にカネフォラ種(ロブスタ種)はサビ病に強い特性があり、味わいの良いアラビカ種の両方の特性を持った正に最強の品種となりました。 但しアラビカ種の中では味わいは低レベルとされていましたが、時代を経て様々な品種と交配種を繰り広げて現在はその第一弾としてブルボン系のカツーラ(カトゥーラ)種と交配させて成功した『カティモール』、ブラジルではブルボン系のヴィジャサルチ(コスタリカで発見された変異種)との交配種『サルチモール』、エチオピア原種系のルメスーダンとブルボン系K7とブルボン系SL28とカチモールを人工交配させた『ルイル11』...交配第一世代F1種達が更なる交配を重ねて現在の気候変動に影響を受ける世界のコーヒー市場を支えています。

TIMOR LESTE久しぶりの産地!Promised Land 東ティモールPart.1

2019年のエチオピアを訪問後、コロナ禍の影響を受けてコーヒー産地を訪れる事が遠のいてしまいました。 2020年は NZ在住時に出会って日本に帰国後FW...