コーヒーの焙煎から美味しく飲める期間は?
こんにちは、フラホワのLilyです!
お店でお客様とお話ししていると、こんな質問をよくいただきます。
『焙煎してからどのくらいで飲むのが美味しいの?』
『膨らむ時と膨らまない時があるのはなぜ?』
『毎日味が変わって安定しない…どうして?』
きっと、コーヒー好きの皆様も一度は悩んだことがあるのでは?
今回は、コーヒーの飲み頃と焙煎後の豆の変化についてまとめてみました!
コーヒー片手に、気軽に読んでいただけたら嬉しいです〜☕️
■コーヒーが美味しく飲める期間は?
まず知っておきたいのが、
賞味期限=飲める期間
飲み頃=いちばん美味しい瞬間
は少し違うということ。
コーヒー豆の『飲み頃』を知るには、焙煎日から何日経過しているか、が大きなポイントになります。
というのも、
コーヒーは焙煎した瞬間から香り・風味・甘さ・質感が日々ゆっくり変化していきます。
一定期間を豆を寝かせることで、豆本来の味わいを楽しめるベストタイミング=飲み頃がやってくるんです!これを知っているだけでワクワクしてきませんか?
もちろん賞味期限内であれば美味しく飲むことができますが、焙煎日からの豆の変化を知ることで、いつものコーヒーをより美味しく味わえて、自分好みの『飲み頃』を見つけることもできちゃいます。
まずは、豆を買うときに『焙煎日』を気にしてみてください!

■コーヒーのエイジングとは?
熟成させることで旨みが増すワインのように、コーヒーも焙煎してから数日置くことで、豆本来の旨みが増していきます。
このように、コーヒー豆を一定期間寝かせることを、『エイジング』と呼びます。
エイジングが進むと、豆の中にあるガスが落ち着き、角が取れた味わいになり、甘さやコクが出やすくなります。
また、焙煎直後のコーヒーの、あのスモーキーな強い香りが落ち着き、豆本来の味や香りも感じやすくなります。
フラホワでもあえて数日寝かせてから提供しているのはこのためなんです。
味の好みは人それぞれですので、ぜひ、焙煎直後 → 数日後 → 1週間後…とエイジング後の味の変化を比べてみてください。自分好みの飲み頃を見つけてみましょう!

■焙煎度別の飲み頃
では、実際にどのくらいの期間で飲むのがベストなのでしょうか?
一般的には 焙煎後3〜20日くらいが飲み頃です。
ガスが落ち着き、風味が最もバランスよく感じられる期間です。
さらに焙煎度ごとに見てみると…
〈飲み頃の目安〉
- 浅煎り 7日~20日(フルーティで繊細な味わいを楽しめる)
- 中煎り 5日~14日(風味が落ち着き、マイルドでバランスの良い味わいを楽しめる)
- 深煎り 3日~10日(深いコクと甘みを楽しめる)
迷ったら、まずは3日目以降を目安に、そこからあなたの好みを探してみるのがおすすめです。
因みにわたしは、
深煎りは5日目くらいの落ち着いた味わいが好きで、
浅煎りは7〜14日くらいの甘さが好きだな~
…と感じで楽しんでいます!
また、焙煎度合いだけでなく、
保存環境によっても味が変わるので、「コーヒーを美味しく長持ちさせる保管方法」の記事もぜひ参考にしてみてください。

■焙煎後のコーヒー豆の変化
よくいただく質問の1つ、
『ドリップで膨らむときと、膨らまないときがあるのはなぜ?』についても解説します!
まず、ドリップの蒸らしの際にコーヒーがふわっと膨らむ理由は、豆に含まれる炭酸ガス(二酸化炭素)です!
焙煎をすると、豆の内部にはガスが発生します。お湯を注ぐとガスが一気に放出され、大きく膨らむんですね。
焙煎したての豆は、香ばしい香りが強くよく膨らむので、すごく美味しそう!と感じますが、実は、膨らめば膨らむほど美味しくなる!というわけではないのが、コーヒーの面白いところ。
大きく膨らむ=ガスが多すぎると、
- お湯が豆に触れにくく、成分が抽出されにくい =味があっさりしてしまう
- 焙煎直後のスモーキーな香りが強く出る =豆本来の風味を感じにくい
という状態になりやすく、「香りは強いのに、なんだか味が薄い…?」 と感じることがあります。
先ほどの話のように、エイジングをすることでガスが落ち着き、お湯が豆全体に浸透しやすくなるため、コーヒーの成分が抽出しやすくなります◎
一方で、膨らまない原因は、
- 浅煎り:もともとガスが少なく、新鮮であっても膨らみにくい
- 古い豆:焙煎後、長期間経過した豆はガスが抜けて膨らまない
- 粉にして時間が経ったもの:表面積が多くガスが早く抜ける
その他には、低温のお湯を使用したり、粗すぎる挽き目で抽出をしても、膨らみが出にくいことがあります。
膨らまない=劣化 という場合もありますが、焙煎度合いや豆の個性の場合もあります。
蒸らしの際の豆の膨らみは、豆に含まれているガスの量によって変わる!と覚えておきましょう!
でも、あのぷっくり膨らむコーヒードーム、作りたくなりますよね~
ドリップしていて、何度見ても幸せな気持ちになります。

■ 美味しい期間を知って、もっとコーヒーを楽しもう
今日は『焙煎から美味しく飲める期間』についてまとめてみました。
いつものコーヒーに少しでも取り入れてみていただけたら嬉しいです!
ただ、飲み頃はあくまで目安であり、正解はありません。
「浅煎り7日目の甘さが好き」
「深煎り3日目のワイルドな味がたまらない」
「20日目の落ち着いた味がベスト」
どれも正解なんです!
コーヒーの楽しみ方は、本当に人それぞれ。
ぜひ、いろんなことを試しながら、毎日のコーヒーライフを楽しみましょう!
抽出のコツやレシピも、美味しさに繋がるヒントになりますので、よければこちらの記事もぜひ、見てみてくださいね◎
→お家で手軽なドリップコーヒーのコツ
→コーヒーとコーヒー豆の量について
もし少しでも気になることがあれば、どうぞ気軽にフラホワスタッフに声をかけてください~☕
ではまたお会いしましょう!
Lily