METAD社オーナーAman
NEW

エチオピア〜The birth place of coffee Vol.2

METAD社との出会いは2017年...

創業以来当時はトレンドのイルガチェフェ、グジという南部諸民族州やオロミア州と呼ばれる南部のコーヒーに注目してラインナップしていました。
基本はECX(エチオピアの農協組織品)のG1グレードを使用してエチオピアラインナップはメインではありませんでしたが、2017年にMETAD社(エチオピアのスペシャルティコーヒーを牽引している農業法人)の浅野氏が店舗に現れサンプルとして頂いたALAKAアラカ農園/サイト(METADの本拠地と言える栽培&精製サイト) のロットに出会って『雷に打たれた感覚』でエチオピアのコーヒーの美味しさと歴史、そして栽培されている環境や栽培する人々の生活などの知見を深める事が出来、2019年のBENTI NENQAバンティネンカ農園(サイト)の取り扱いを契機に初めてエチオピアを訪れる事になりました〜

以前綴っていた僕のブログが熱い!

興味のある方〜初めてエチオピアの地(2019年)を踏んだ時の想いを是非ご覧下さい〜

エチオピア人に僕らコーヒー屋が語る『品種』
Ex ゲイシャ、ティピカ、ブルボン、パカマラ...そして各種ハイブリット〜
100種類以上あると言われる品種の概念がない=エチオピア『コーヒー原種』たる所以なのです。

エチオピアコーヒー Geishaゲイシャ

Geishaゲイシャ(本当はGeshaゲシャ)に関して言えば、バンティネンカのあるGujiの西南Benchi MajiベンチマジにGesha Villageゲシャビレッジ(村)で育った品種で現在『最高級品種』の地位を確立した品種...パナマ産が有名ですが発祥はエチオピアなのです。

2004年にゲイシャショックとも呼ばれるパナマの国際品評会のオークションで歴代最高値を付けて以来注目の品種となり、その味わいに魅了された生産者やコーヒー業者が競い合っているコーヒー品種の女王であり、パナマはゲイシャ種の聖地とも言われています...生まれたところを遠く離れてしまった事は少し悲しい...でも農産物ならではの『土地/環境』で『美味しさ』は変わる!テロワールという宿命を実感出来る話ですね〜


エチオピアの品種の概念...

コーヒーの原種である為全てがジマ農業研究センター(JARC :Jimma Research Center)でナンバー制、例えばバンティネンカの74110、74112の様に管理されています。

つまり...原種の中に大体30以上の品種が研究されていて、名前ではなく番号で厳格に管理...
74110、74112、741、74140、74158、75227、74148、744、7440、そして74165が使用
品種の管理は厳格に行われているのは事実です。


〜ティピカとかブルボン、パカマラの様な品種の概念がない事は非常に興味深いです〜

エチオピアにおける品種管理は、主に農業農村開発省やJARCなどの研究機関が中心となって、種子の政策、品質認証、そして流通の管理を行っていて同国の一大輸出品であるコーヒーについては、在来品種の保護と新しい改良品種の普及が重要な課題となっています。
エチオピアはアラビカ種コーヒーの原産地であり、推定6,000〜15,000種とも言われる在来種『Herloom:エアルーム』が自生・混在しており特定品種の登録管理だけでなく、広大な地域ごとの土着品種としての保護が進められ,気候変動や病害虫に強い耐性を持つ新品種(例:74148など)の開発,苗木の配布を通じた管理に取り組んでいます。

農業農村開発省傘下の部門が、種子生産ライセンスの発行、品質管理・検疫の実施を一元管理しています。

エチオピアにおけるコーヒーの品種管理

研究対象となった品種の苗木や種は農家さんに提供され、それぞれの産地で広く栽培されています。例えばゲシャビレッジ農園など、大きめの農園にはニーズに合わせた苗木が提供されており、今後も新しい品種が出てくる予感。ちなみに、苗木販売は小農家にとって大切な収入源でもあるため、自分たちが収穫した種や育てた苗木を、近所の研究所支局や苗木センターに提供しているようです。

出会ってからもう10年近くなりますが、とにかくMETAD社(BENTI NENQA生産者:フラホワパートナー)の取り組みが素晴らしいのです。サスティナブルに真剣に取り組んでいる会社でオーナーのAman、そして彼を支える浅野さん達のCompany Policy。

〜以下はMETAD社の広報書類からの抜粋です〜

2013年の開業以来、METADのアウトグローアーズプログラムはわずか480人の小規模保有者から始まり、飛躍的に成長しました。現在、HambelaとYirgacheffe(Gedeb)でのMETADのアウトグローアーズメンバーシップは、それぞれ5,800と4,600で、10万人以上の世帯メンバーをサポートしています。

⚫︎ METADは、収穫前と収穫後のトレーニングを年2回提供し、収穫時にプレミアムを支払い、収穫期中に農家が提供したレッドチェリーの量に基づいて、9月直前に2回目の支払いを行います。

⚫︎ METADは、2014年以来、100万を超えるCBD耐性(生物多様性の気候変動に対する耐性)の苗木をアウトグローアーズに無料で提供しています。

⚫︎ 私達が販売しているコーヒーは私達の自身の農場からそして私達の外栽培者から来ています。それは、彼らが農民協会レベル( “Kebele")で追跡可能であることを意味します。

⚫︎ METADは、オーガニックが自社の農場や加工工場だけでなく、その生産者を認定した最初の民間農場です。認証によるプレミアムは、2回目の支払いを支払い、収益の一部をコミュニティと共有するのに役立ちます。

⚫︎ METADはSCAAとCQIの国内パートナーです。

⚫︎ METADは環境に優しい水洗式およびドライ式ミルのみを使用しています(Penagos)

⚫︎ 当社のスタッフの70%が女性です

⚫︎ どの地域でも児童労働は行われていません

⚫︎ 居住者、ウェットミル、および近くの小規模生産農家によって使用されるよう、よく掘られた井戸や建設された道路、コミュニティセンター、小学校の援助を行っています。(METADは、800人を超える生徒の教材や教師の給料など、すべての経費を賄っています)

⚫︎ METADはGedeo Zone(南部諸民族州ゲデオゾーン)に住む105人の恵まれない大学生に奨学金を提供しています。

⚫︎ 地域レベルで競う地元のサッカーチームを後援しています

⚫︎ METADは、コーヒーを栽培する地域で子宮頸がんを予防するために保健所と協力しながら、女性のみの農家のコーヒーに焦点を当てた2つのプロジェクトを開発しています。

オーナーAman

Vol.1の繰り返しになりますが、エチオピアの産地としては北西部のレケンプティ、北中西部のカッファ、アディスアベバを挟んで北東部のハラー、中西部のリム、ジンマ、南スーダンとの国境付近の西部ガンベラ州(あまり聞いたことがないかも)...
そして最近10年間でイルガチェフェのアピアランスの綺麗さ、品質の高さで有名になり、グジやベンチマジなど南部のコーヒーがかつての北部のコーヒー産地を凌駕しています。

州という大きな括りで捉えると、オロミア州(ハラー、リム、ジンマ、グジ)と南部諸民族州SNNPR(イルガチェフェ、ベンチマジ)そして2020年〜シダマ州(旧オロミア州の一部/オロミア州の州都とシダマ州の州都が同じアワサという街...
ありえない状況ですよね〜)として新たな州が誕生した...この辺の呼び名(地域の名前)がエチオピアのコーヒー産地をややこしくさせている要因でもあります…

何れにしても過去10年以上は南部のクォリティが突出していると言っても過言ではありません。

METAD ALAKA (FOREST )

METAD BISHAN FUGU(FOREST)

METAD BUKU(SEMI FOREST)

METAD BENTI NENQA(SEMI FOREST)

METAD GOTITI(SEMI FOREST )


エチオピアで最も多い農園の形態は、GARDEN COFFEE=小作農:個人で営む形態です。


FOREST COFFEE

特徴: 森の中に自生しているコーヒーの木から収穫される、最も野生に近いコーヒーです。

栽培: 人為的な剪定や施肥は一切行われず、自然の力だけで育ちます。

風味: 大自然の力強さや、野生味あふれる複雑なフレーバーが特徴です。


SEMI FOREST COFFEE

特徴: 森の生態系を活かしつつ、人が少しだけ手を加えて育てる栽培方法です。

栽培: 自生しているコーヒーの木の周りにある不要な木を間引き、日光が当たりやすくするなど、生育環境を軽く整えます。

風味: フォレストの野生味を残しつつも、収穫量や品質が安定しやすいのが特徴です


GARDEN COFFEE

特徴: 農家の庭先や住居の周辺で、他の農作物と一緒に小規模に栽培されるコーヒーです。

栽培: 肥料を与えたり、こまめに剪定したりと、各農家が日常的に手入れを行います。

風味: 手間暇がかけられているため品質が高く、エチオピアで生産されるコーヒーの多くがこの形態にあたります。


SMALL HOLDER/ESTATE COFFEE

特徴: いわゆる「大規模農園」で、生産管理が徹底された栽培方法です(プランテーションとも呼ばれます)。

栽培: 敷地内で同じ品種を計画的に植樹し、肥料の管理や収穫、精選処理まで一貫した近代的な農業経営が行われます。

風味: 一定した高い品質と、安定した香味を楽しむことができます。

★METAD社の運営する農園(サイト)はプランテーション/フォレスト/セミフォレストの混合形態だと思います。サスティナブルを重視したMETAD社の生み出すコーヒーの『美味しさ』の根幹です。

 

記事の一覧を見る