ブルーマウンテンはどうして高価なの?

ブルーマウンテンはどうして高価なの?

こんにちは、ドミンゴと申します。

今回のお題、ブルーマウンテンはどうして高価なのか?

ブルーマウンテンはコーヒーが詳しくない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

そのまま和訳すると青い山?

由来はブルーマウンテン山脈の山々が青みがかった霧に包まれて青く見えることからその名がついたと言われています。

そしてコーヒーが育つブルーマウンテン地域は標高が高く、朝晩の温度差が大きいのが特徴です。 
この地域の土壌は火山性であり、ミネラルが豊富なためコーヒー豆に独特な深い味わいとバランスの良い酸味を与えてくれています。

 

ブルーマウンテンコーヒーの歴史

18世紀初頭、ジャマイカがイギリスの植民地だった時代にアフリカから持ち込まれたコーヒーの苗木が始まりです。
当初は低地栽培されていましたが、ブルーマウンテンの高地へと移されたことで品質が飛躍的に向上。 
この地域特有の気候と土壌の条件が、ブルーマウンテンコーヒーをより進化させ、現在のような高い評価を得られるようになりました。

ブルーマウンテン

場所は中米カリブ海に浮かぶ島国、ジャマイカになります。
ジャマイカで連想する物と言えば何でしょう?

レゲエミュージックダンスウサイン・ボルト(100m世界記録保持者)、陽気自然が多い・温暖などではないでしょうか?

しかしコーヒーも有名でランクも高く、とても高価な物が多いです。
なぜでしょうか?

「他の国と一緒で高いものもあるけど…ピンキリでしょ?」

確かに作物なのでそう言った事もありますが…

その中でもブルーマウンテンはほとんどが高価で希少性が高く、『コーヒーの王様』とも言われます。

※ぜひ合わせてお読みください 
↓↓↓ 
アリのブログ記事『ハワイ・コナってどんなコーヒー?

 

ジャマイカ政府が定める基準に基づき、主に豆のサイズや欠点豆の数によって等級が分けられます。 

●ブルーマウンテン No.1

・最高級グレード 
・豆の大きさが最も大きく、欠点豆がほとんどない 
・風味のバランスが非常に良く、豊かな香りと上品な酸味が特徴 
・市場で最も高値で取引される

●ブルーマウンテン No.2

・豆のサイズはやや小さめだが、風味はNo.1に近い 
・若干欠点豆が含まれる可能性ある 
・価格はNo.1よりやや安い

●ブルーマウンテン No.3

・より小さめの豆で、欠点豆の許容数が多い 
・一般的には家庭用やカジュアルなカフェ向け 
・香り・味のバランスは落ちるが、ブルーマウンテンらしい風味は楽しめる

ブルーマウンテンの樽

また、標高約800m〜1200mで指定された山岳地帯での収穫のみ「ブルーマウンテン」として認定されます。

ブルーマウンテンの生産エリアは、狭いエリアに集中している為、自然災害や病害虫の被害などが発生した際のダメージは大きく、過去もハリケーンの被害(ハリケーン・ギルバート1988)などで壊滅的なダメージを受け、生産量が激減し、高騰を繰り返してきました。
コーヒー栽培エリアは海岸部とそれほど離れているわけではない土地柄、コーヒー生産を行う1000m以上の山々までの道のりは急斜面となっており、土砂崩れなど天候に大きく左右されやすい過酷な土地でもあります。
農機が入るのも困難なので収穫から豆の乾燥までほぼ全ての工程が手作業となります。 

政府による厳格な認証、法整備、限られた生産エリアというだけでなく、気候条件上不安定な土地柄という事も、ブルーマウンテンに特別な風味と希少性を高めてきた要因です。

2000年に設立されたコーヒー産業公社(CIB: Coffee Industry Board)による品質管理とグレーディングが行われ、エリア特性からそもそも大量生産には向かず、CIBによる一粒一粒の選別精度が非常に高く、不良豆を多く廃棄してしまい希少性が高くなるもブルーマウンテンコーヒーとしての品格を保つ為の必要不可欠な取り組みがなされています。

世界のコーヒー生産量から見ると、なんと0.1%未満でとても少ない事が伺えます。

◉ジャマイカ  約400t〜500t
◉ブラジル   約300万t以上 
◉インドネシア 約70万t〜80万t 
◉エチオピア  約40万t〜50万t

とんでもない差です…

なんと、 
主な輸出先が私たちの日本となります。

全体の約70%〜80%は日本へ輸出され、日本人好みのバランスの良い風味、本物を愛する日本人にはピッタリのコーヒーです。

また、ブルーマウンテンは輸出の際、麻袋を使わず樽に入れて湿気や温度変化などから品質を守っています。

どこかのコーヒーショップで樽を見つけた際は「最高品質の豆が入っていたんだ。」と想像して、触れてみるとより一層楽しいコーヒーライフになることと思います。

ジャマイカ ブルーマウンテン No.1

アイスでもホットでもその日の気分で是非お試しください。
本当に特別なコーヒーで特別な時間になる事間違いなしです。 


【ビターコーヒー】ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1 ウォッシュド

最後までご覧いただきありがとうございました。 
さぁ、コーヒーを飲もう。 

 

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