TIMOR LESTE 久しぶりの産地!Promised Land 東ティモール3
今回の東ティモールのマウべシを訪れた際に雨季の長雨により『収穫遅れ』を目の当たりにして来ました...店舗でも創業以来初めて欠品を経験しました...。東ティモール好きの常連様には大変ご迷惑をお掛け致しました事お詫び申し上げます。
少量ですが第一便(2024ロット/ニュークロップ)が到着して店舗でも全開で販売開始致します〜
気候変動の影響は確実に産地に及んで来ております...
販売再開を機に東ティモールブログを再開!そして語り尽くして行きます〜
『サンタクルズ大虐殺事件』〜これを語らずにはいられない
首都ディリには東ティモールの独立への軌跡上で最も重要な1991年11月12日『サンタクルス大虐殺事件』の惨場であるサンタクルス墓地があります。
インドネシア秘密警察に射殺されたセバスチャン・ゴメス氏の死を弔う為に数千人がこの地を訪れ270人以上の方達がインドネシア軍の犠牲になった『サンタクルス大虐殺事件』の犠牲者たちが眠りそして世界を動かしたジャーナリストのマックスさんへの弔いの為にも訪問させて頂きました。
この大虐殺事件をカメラに収め世界中に公表した事で東ティモールの独立は世界から応援され果たす事が出来たました。イギリス人ジャーナリスト:マックス・スタールさんは3年前に他界され、彼が撮ったこの大虐殺の映像で亡くなった若者が正に銃弾に倒れた『その場所』に現在永眠されています...。
その後、首都ディリの街中にある博物館(独立戦争中はインドネシア軍の砲撃を受けて全焼した建物を独立後のシンボルとして再建)を訪れ『独立』への歩みを学びました。 ゲリラ戦時代の隠れ家の再現や初代大統領となった東ティモールゲリラ軍の英雄であり独立運動のフレテリン党首:シャナナ・グスマン氏の名言『TO RESIST IS TO WIN』
*Topの文字は彼の自筆ですよ!
この虐殺事件から10年以上経ってようやく独立が叶った...
マックス氏の映像が世界に衝撃を与えるまでは世界はアジアの小国の苦境を知る由もなく、日本政府はインドネシアを支援していた事実やアメリカもインドネシアを軍事支援していた事実、そして第二次対戦中、そしてインドネシア統治下でも日本は東ティモールに対して良好な関係ではなかった事を実感させられました...。
独立した今も東ティモールのGNPはティモール海にある(オーストラリアとの間の海域で東ティモールの領域)パユウンダン油ガス田とグレーターサンライズ油ガス田での石油・天然ガスの収入に大きく依存している。ポルトガルの長年の植民地であった東ティモールにはこの油田の魅力があった事に間違いありません...
日本も戦時中は一時攻め入り、その後インドネシアの統治下でもオーストラリアともこの利権争いは激化し、独立後は最終的に東ティモールはオーストラリアとティモール海条約を結び、現在は両者のせめぎ合いも安定化している様です。
東ティモールの将来を考えるとパユウンダン油ガス田の枯渇の懸念は避けられません...
主食であるコメ自体も輸入に頼る現在、コーヒー栽培は年々生産量を増やしていますが、石油・ガス資源に代替えできるほどの成長は見られていないのです。
コメ作に関しても日本のJICAなどが農業支援を行い主食の国産化を進めていますが、なかなかコーヒーと同様石油やガスのレベルには到底追いつけていない状況です。
お世話になったミゲルさんのお家での食事は『米』中心!肉は今回は家畜の鳥を捌いてくれて振る舞って頂きましたが、普段は野菜(自家栽培:レタス系)と芋は必ず(キャッサバとさつまいも)食用バナナ(ほぼイモの味わい)とチリ*辛いのが好きなんですよね〜僕は無理でした(汗)...。
我々に出来る事は『コーヒー』しかありません!