深煎りコーヒーの美味しい淹れ方
グッデイ!フラホワのCharlieです🖐️
僕は普段、FLATWHITE COFFEE FACTORY roasting works(フラホワ三春店)でコーヒー豆を焙煎しています。
フラホワブログでは、みなさんのコーヒーライフに役立ちそうな情報を発信していきます。
みなさんは深煎りコーヒーにどんなイメージを持っていますか?
「苦味」
「強い」
「酸味が少ない」
そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。確かにそれらは深煎りコーヒーの大きな魅力です。
でも僕が深煎りで特に魅力的だと感じているのは、焙煎によって生まれる甘みです。
浅煎りコーヒーのフルーティーな甘みに対して、チョコレートやカラメルのような、香ばしさと甘みが重なる味わいは、深煎りならではの魅力だと思っています。
今回は、そんな深煎りコーヒーの甘みを引き出すために、僕が普段意識している淹れ方をご紹介します。
※焙煎=生のコーヒー豆を焼くこと
■ 深煎りの隠れた魅力「甘み」

コーヒーの成分は一般的に
酸味 → 甘み → 苦味
の順で抽出されると言われています。
そのため、抽出が浅すぎると酸味だけが目立ち、途中で終わると甘みが不足し、長く抽出しすぎると苦味ばかりが強くなります。
深煎りコーヒーを淹れるとき、
「もっと苦くしよう」
と考える方は意外と多いのですが、僕は逆です。
まずはしっかり甘さを出したい。
なぜなら、深煎りの苦味は甘さがあってこそ美味しく感じられるからです。(僕の場合)
例えばビターチョコレート。
苦味だけではなく、微かな甘さがあるからこそ美味しく感じます。
深煎りコーヒーも同じです。
甘さが十分に引き出されていると、苦味は「嫌な苦味」ではなく「心地よい苦味」に変わります。
FLATWHITE COFFEE FACTORYの深煎りコーヒー豆一覧
■ 酸味・甘み・苦味が揃った深煎りは本当に美味しい

深煎りコーヒーというと、「酸味は少ない方がいい」と思われることがあります。
確かに深煎りには浅煎りほどの華やかな酸味はありません。
しかし酸味がまったく必要ないわけではないのです。
酸味が不足して平坦な味になったり、
甘みが不足して尖った味になったり、
苦味が不足して余韻が短くなったりします。
僕は酸味・甘み・苦味にはそれぞれ役割があって、それぞれが支え合っているように感じます。
ほんのりとした酸味が土台となり、甘みが味の中心を作り、その上に心地よい苦味が重なる。
そんなバランスの取れた味わいを出せた時に初めて、そのコーヒー豆が持っていた「魅力」を表現できたと感じます。
■ 粉の層を崩さず、粉全体をしっかり浸す

深煎りコーヒーの抽出で僕が特に意識しているのが、
「粉の層を崩さないこと」です。
ドリッパーの中で勢いよくお湯を注ぐと、粉が崩れてお湯と混ざり合うため抽出が促進されます。
しかし、やりすぎると混ざり合う中で一部の粉から成分が出すぎたり、注ぎ過ぎたお湯がそのまま下へ落ちてコーヒーを意図せず薄くしてしまう場合があります。
その結果、
- 雑味が出る
- 変な苦味が出る
- 薄いけど後味が苦い
- といった状態になってしまいます。
だからといって、注ぎ方を極端に抑えると、抽出不足(粉に美味しい成分が残っている状態)になってしまいます。
大切なのは、
粉の層を大きく崩さずに、粉全体をしっかりお湯に浸してあげること。
蒸らしの段階で粉全体をしっかり湿らせ、その後もやさしく注湯を続けていきます。
深煎りはもともと成分が出やすいので、無理に攪拌したり大きくかき混ぜたりする必要はありません。
やさしく、でも均一に。
お湯を注ぐときは、粉の中心(1円玉くらいの大きさ)だけにに注ぐようにして、ドリッパーの壁際にはお湯をかけません。
中心へ注いだお湯がゆっくり周辺へ浸透していくことで、粉の層を大きく崩さず全体から均一に抽出することができます。
ドリッパーの中をよく見て、「全体が潤っていて、層が崩れていない」
そんな状態を目指しています。
これが深煎りを美味しく淹れるのひとつです💡
■ 「濃い」と「苦い」は違う

深煎りを淹れていると、
「なんだか薄いな」と感じることがあります。
そんなとき、多くの場合は抽出時間を伸ばしてしまいがちです。
しかし、
濃いことと苦いことは同じではありません。
コクを出したいのであれば、
- 粉量を増やす(またはお湯の量を減らす)
- 注ぎのペースを見直す
- 蒸らしの工程をしっかりとる
といった方法が有効です。
抽出時間だけを長くすると、苦味や雑味ばかりが増えてしまうことがあります。
僕が深煎りコーヒーに求めたいのは、ただ苦い一杯ではなく、豊かなコクを持った一杯です。
■ 深煎りの甘さを引き出す基本レシピ

ここからは、僕が普段ご家庭でもおすすめしているレシピをご紹介します。
基本のレシピ
- コーヒー粉 15g(中細挽き)
- お湯 240g
- お湯の温度 85〜90℃
個人的には、このくらいの温度帯が甘みを感じやすい印象です。
ドリップの準備
- ドリッパーにペーパーフィルターをセットする
- お湯でリンスして紙の匂いを取り除く
- 器具を温めてコーヒーが冷めにくい状態にする
- 粉をセットしてスケールをゼロに合わせる
抽出手順
- はじめに40g注いで全体を蒸らす
- 40秒経ったら10gくらいずつ中心にやさしく注ぐ
- 粉の中心が1cmくらい凹んだら再び10gほど注ぐ
- 注湯量の合計が240gになるまで③を繰り返す
- 2分30秒〜3分00秒の間にドリッパーを外して完成
ドリッパー内の液体が落ち切る寸前くらいが、ちょうど良いタイミングです。
このレシピのポイントは、無理に攪拌せず、少量ずつお湯を足しながら粉全体をしっかり浸していくこと。
深煎りらしいコクを出しながら、甘さもしっかり引き出しやすくなります。
■ まとめ|深煎りは甘さを楽しむコーヒー

僕が深煎りコーヒーを淹れるときに大切にしていることは、大きく3つです。
- 甘さをしっかり引き出す
- 粉の層を崩さず、粉全体をしっかり浸す
- 酸味・甘み・苦味のバランスを整える
深煎りコーヒーは苦味が特徴のコーヒー。
でも、それは苦味だけを楽しむコーヒーではありません。
甘さがあり、香ばしさがあり、そして心地よい苦味がある。
そんな一杯に出会えたとき、深煎りコーヒーの豊かな表情に驚かされるかもしれません。
もし普段、「深煎りは苦いもの」と思って飲んでいたら、次の一杯はぜひ甘さを探しながら飲んでみてください。
カラメルのような甘さ。 チョコレートのような甘さ。 冷めていくにつれて現れる甘さ。
これまで気づかなかった深煎りコーヒーの魅力が見えてくるかもしれません。
深煎りコーヒーのその深みに隠された"美味しさ"を引き出して、一段深くコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか?
👋 Charlie
