コマンダンテを2年使ってわかった、手挽きミルの魅力と実力

コマンダンテを2年使ってわかった、手挽きミルの魅力と実力

こんにちは、フラホワのニカウです!
僕はバリスタではなく、コーヒーを飲むことが大好きな、オンラインショップ担当の裏方メンバーです。

そんな僕がコマンダンテを2年愛用してわかったことを、今回のテーマにしてみようと思います。専門的な知識というより、考え方や気持ち、生活の変化などの面を綴ろうと思います。
お付き合いくださいませ!

 

電動から手動へ

カリタのナイスカットミルという電動型からコマンダンテに換えたのは、2023年の春頃のこと。
それまで「コーヒーを挽くなら電動が楽でいいに決まってる」と思っていたのですが、今では手挽きの時間を毎日楽しみにしています。豆を挽くことからコーヒーブレイクが始まります。

 

手挽きミルの「面倒くささ」がご褒美に変わる

ご存知の通り、コマンダンテは安くありません。
手挽きミルとしてはおそらく価格も最高峰。そして、電動ミルのようにスイッチ一つで待つだけではなく、手間もかかります。

でもそのひと手間こそが、僕にとっては「楽しい儀式」になりました。

コマンダンテ

朝、豆を量って入れて、ゆっくりと挽く。
コリコリという、低くて心地よい音と手に伝わる確かな感触。これはナイスカットミルでは得られなかった感触。きっとまだ寝ている子供たちも、機械の音よりも心地良い朝の知らせになっているはず。

コマンダンテを使い始めてから、コーヒーは飲み物じゃなくて時間になりました。
それがコマンダンテを使い始めてすぐに感じたこと。


デザインの良さが所有欲を刺激

まず目に入るのが、潔い美しさ。
金属のブラックボディと、ウッドのハンドル。クリアなビーンジャーとのコントラスト。
キッチンに置いてあるだけで絵になります。ウッドボディもありますが、下地はどれも丈夫な金属製。

子供達も「何それ?カッケー!」と興味津々。さすがドイツのデザイン。
余計な装飾を排除した、シンプルで機能的な美しさ。バウハウスのデザイン思想を感じるのは僕だけなのでしょうか。

そしてブランド名『コマンダンテ』なんて力強い響き!
とっておきの頼もしいツールって感じがしませんか?笑
そんなお気に入りの道具を毎日使えるって、こんなに心地良いものなんだと気づかされました。

 

性能は見た目以上にプロフェッショナル

コマンダンテの刃はニトロブレードという特殊鋼製。この刃がとにかくすごい。

挽き目の均一性が圧倒的で、ペーパードリップ用でもエアロプレス用でも、粒度のブレが超少ない。
擦り潰すのではなく、カットしているために微粉もかなり少ないことに驚きます。微粉が少ないと雑味も出にくく、クリアな仕上がりになります。世界各国のバリスタチャンピオンが愛用する理由がよくわかります。

挽き目の調整ダイヤルで細かく設定できるから、豆や抽出方法に合わせて微調整も自由自在。これはナイスカットミルと比べても明らかに上。ナイスカットミルの一番細かい設定よりもはるかに細かくカットすることも可能。

ちなみに、コマンダンテの調整ダイヤルは、コンコンコンと音を立てながら回ります。この、コンコンコンという音は「クリック」と呼ばれていて、12クリックで1回転する仕組み。
三又のツマミの1本を目印にすれば、見ただけで今何クリック目かわかるようになりますよ!また、ハンドルが回らなくなる0クリックになると、「カチ」と音が変わります。
この状態でハンドルを無理に回してしまうと…  刃がダメになって顔面蒼白。絶対に0クリックの状態で回さないようしましょう!

僕は浅煎りのコーヒーをよく飲みますが、コマンダンテにしてから抽出の安定感がぐんと上がった気がするんです。基本、30クリックで挽いています。ダイヤル2回転半ですね。
「なんで今日だけ味が違う?」という謎のブレが減ったのも、コマンダンテのおかげ。間違いない。

しかも、浅煎りの豆って結構硬いんですが、コマンダンテならとてもスムーズ。引っかかることなく滑らかに回せます。すごい切れ味!


耐久性はとても高い!

コマンダンテを使うのは、多い日で1日3回。平均すると年間500回ほどかと。
2年使っても何のストレスもありません。刃の切れ味も衰えていないし、回転もスムーズなまま。メンテナンスは半年に1回程度です。

そのメンテナンスはとても簡単。調整ダイヤルをどんどん緩めてダイヤルを取り外せば、簡単に分解できて掃除も楽。精密だけどシンプルで、このタフさ。
なんかかっこいいですよね。

メンテナンスと言っても、難しいことをしているわけではなく、中に残っている古いコーヒー豆の破片を刷毛でささっと取り除くだけ。ブレードは危ないし、錆びたら困るので手袋は必須です。

 

電動ミルとの違いは「関わり方」

ナイスカットミルのような電動ミルは、スイッチ一つで挽けてとても便利。
忙しい朝にはありがたい存在でした。

でも、手挽きミルのコマンダンテは、豆に向き合う時間を与えてくれます。
約1分。ハンドミルでコーヒー豆を挽く時間も無いほど忙しいはずもなく、全ては心のゆとりの問題。
「今日はこの豆でいこう」「この挽き目でちょっと濃いめにしよう」「焙煎日から2週間経ったから、5クリック荒目にしよう」
そんなふうに、自分の五感でコーヒーに関われるのが魅力。

コマンダンテで挽いたコーヒー

そして何より、コーヒー1杯の価値が変わります。
挽く時間、香り、音、感触。それらすべてが1杯のコーヒーを引き立ててくれる。
数値で計測したら変化はないかもしれませんが、僕らは機械じゃなくて生身の人間。情緒に酔える感情を持った動物なので、五感で感じたことが心地良いじゃないですか。

 

もし迷っているなら、買って後悔はしない

コマンダンテは決して安くはなく、気軽に買えるミルとは言えません。
でも、毎日使う道具にこそ投資する価値があると思います。
コーヒーがただの嗜好品から、生活の一部に変わったのは、コマンダンテのおかげ。

もし良いコーヒー豆を買って自宅で淹れているなら、きっとこのミルを相棒だと思えるはず。

フラホワでも取扱をスタートしましたので、ぜひご検討ください。
もちろん、シリアルナンバー入りの正規品です。
結構品薄状態となっているので、即届くのは嬉しいですね!店頭ならその日のうちに使い始められます!
詳しくはフラホワのflag ship「泉店」で、バリスタにお気軽にお問い合わせくださいませ〜。

コマンダンテ ブラック

 

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