
コーヒーって体に良い?悪い?
むかしむかし、楽しみにしていた遠足の日、小学生の少年は母が作ってくれたお弁当とおやつ、水筒にコーヒーを持って出発しました。
こんにちは、フラットホワイトコーヒーファクトリーオーブンベイクのルーカスです。
もう少し私の昔話にお付き合いください。
今回の遠足は山登りでした。
山頂に着いて、いよいよみんなでお弁当。まずは、コーヒーを一口。
その時です!
「小学生にコーヒーは体に悪いし、かっこつけてはダメ!先生の麦茶を飲みなさい!」
少年の私は、ゲームの世界で回復したり強くなったりするアイテムの様に考えていたコーヒー。
山登りで疲れると思ってアイテムの効力を期待し、母に無理やりお願いしていたのでした。
先生の言う通りコーヒーは体に悪いのか、それとも少年の私が思ったゲームのアイテムの様な良い効果があるのか。
それでは、スタートです。
コーヒーの成分を知ろう
体に良いか、悪いかを判断するには成分を知ることから始めましょう。
知名度の高い「カフェイン」、注目を集めている「ポリフェノール」
この2つを見ていきましょう。
コーラやお茶、薬にも ~カフェイン~
植物由来の食品成分で、眠気や疲れの原因を一時的に抑えてくれたり(覚醒作用)、片頭痛を緩和する効果(血管収縮作用)などがあります。
朝すっきりしたい時、集中したい時、カフェインの効果が期待できます。
また、持久的パフォーマンスや筋力の持続に有益で、競技後半になっても疲労感の感じ方が抑えられたり、パフォーマンスを維持出来ているように感じるようです。
国際オリンピック委員会が公表した栄養サプリメントの合意声明では『適度なカフェインはパフォーマンスを改善する為の科学的根拠を持つ成分』と評価もされています。
覚醒作用、運動のパフォーマンスの向上と聞くと、まさしくゲームの中で主人公がレベルアップするようなイメージを私は持ちます。少年は直感で、遠足の山登りに最適な飲み物として選んでいたのです!
コーヒーから初めて発見されたクロロゲン酸
~コーヒーポリフェノール~
クロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールは初めてコーヒーから発見されたことから、コーヒーポリフェノールとも呼ばれます。
その効果は活性酸素と呼ばれる体のサビを打ち消す効果が期待できます。つまり、細胞の老化を防ぐということなのです。
他には、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らすことで生活習慣病を防ぐ効果も期待できます。
こちらの成分も、まさに魔法!と思ってしまうほどです。
美容に良かったり、病気の予防に役立つ。遠足の時、少年がポリフェノールという言葉を知っていたら、呪文のように唱えて山道を登ったかもしれません。
コーヒーの飲みすぎによる影響
ということは、たくさんコーヒーを飲もう!
しかし、そうではありません。何事も、適度が大切になります。
飲みすぎ、特にカフェインについては多く摂取した場合、「不眠症」「胃酸過多」の症状になる可能性があります。
コーヒーを飲んだらなかなか寝付けない…。
なんだか胃がむかむかして気持ちが悪い…。
皆さんも経験があるかもしれません。
カフェインの覚醒作用は、脳や体を興奮状態にしてしまうことと、カフェインの利尿作用も重なり、寝られなくなる人が多いようです。
遠足前日に寝付けなかった少年は、わくわくが原因でありますが…。
良いも悪いも、飲む人で決まる
ハーバード大学の研究で、コーヒーにはもう一つの利点:腸壁で作られるセロトニンやドーパミンといったいわゆる『幸せホルモン』の分泌量が増えるということも報告されています。飲むときは腸を温めるホットがお勧めの様です。
コーヒーは体に良い飲み物であった!
そう考えるべきなのでしょう。そうでなければ現在に至るまでこれほどの人に愛されていないことでしょう。
しかし、飲み過ぎると影響があります。
コーヒーに罪はなく、その時の状況で飲む人が適切に選び、楽しんで頂ければと思います。そのためにも知ることは重要です。
ぜひ過去のバリスタBlogを読んで、コーヒーについて色々と知ってもらえたら、とても嬉しいです。