
”浅煎り”コーヒーって、何?~入門編~
KiaOra!はじめまして。Wiremu(ウィレム)です。
フラホワflagship(←泉店から名前が変わりました!)でバリスタをしています。
フラホワブログを見つけて読んでくださっている皆さんは、根っからのコーヒー好きだったり、これからコーヒー始めてみようかな?と思っていたり。 推しがコーヒー好きで…。なんてキッカケの方もいるかと思います。
(私がコーヒーを初めて飲んだのは小学生のころでした。友達のお兄さんが缶コーヒーを飲む姿がカッコよかったからです。真似して買ったけど苦くて飲みきれなかったのは、今となってはいい思い出です。笑)
いきなり脱線しかけましたが…
今回はコーヒーの話は勿論、なかでも”浅煎り”のコーヒーとは何か?をお話ししてみようと思います。
”アサイリ”のコーヒー
ひとことで言うなら、”浅く焼いたコーヒー(豆)”
コーヒー豆は『コーヒーノキ』という植物の”種子”なので、生の状態では到底飲める状態ではありません。加減の違いはあれど、全て”焙煎”という作業で焼き上げることで初めて、淹れて飲むことができるようになります。
そして、この焼き加減のことを”焙煎度”といいます。(○○ロースト、ってどこかで聞いたことありませんか?)
そう!お気づきの方もいるかと思いますが、焙煎度が低い(浅い)コーヒー豆を”浅煎り”、高い(深い)ことを”深煎り”と呼ぶのです!
※ちなみに一般的な焙煎度は…
浅い(低い)順から
ライトロースト<極浅煎り>
シナモンロースト<浅煎り>
ミディアムロースト<中浅煎り>
ハイロースト<中煎り>
シティロースト<中深煎り又は深煎り>
フルシティロースト<深煎り>
フレンチロースト<深煎り>
イタリアンロースト<極深煎り>
の8段階になります。
フラホワのコーヒー豆は、
- ミディアムロースト<浅中煎り>*フルーティ
- ミディアムハイロースト<中煎り>*マイルド(フルーティ)
- ハイロースト<中深煎り>*マイルド(ビター)
- シティロースト<深煎り>*ビター
- フルシティロースト<深煎り>*ビター
- フレンチロースト<深煎り>*ビター
の6段階です。
つまり”○○ロースト”という表記がされていればどこのコーヒー屋さんでもほぼ同じ煎り加減ですが、”浅煎り・中煎り・深煎り”のような表現はお店によって異なる場合があるので注意です!

フラホワではまず
<浅煎り>フルーティ
<中深煎り>マイルド
<深煎り>ビター
に分けて表記しています。
細かくすると8段階もあるわけですが、初めて豆を選ぼうとしたときにそんなに区分されていたら迷っちゃいますよね…。なので、ざっくり!まずは3段階から選んで、その中からより好みに近い豆を探すほうが良いと思います。
浅煎りの何がいいの?
浅煎りとは何なのか、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
さて、そこで新たな疑問が浮かびます。
「で、浅煎りの何がいいの?」
コーヒーって,苦いだけだと思っていませんか?
じつはこの”浅煎り”、苦くないんです。
苦いコーヒーは、深い焙煎によって”あえて苦く”しています。
逆に浅煎りは、苦くなる前に焙煎を終えています。
するとコーヒー豆が本来持っているフルーティさが残った(活かしたといったほうが適切かも)状態で仕上がります。
先ほどもちらっと述べましたが、コーヒー豆はコーヒーチェリーと呼ばれる植物の種子です。チェリーというだけあって、果肉は(一般的に)赤くまさにサクランボのような見た目です。
完熟したチェリーは甘酸っぱくて美味しい!
*実際にはチェリーから甘酸っぱい汁を感じて豆は硬くてたべれません...。
コピ・ルワック(ジャコウネコのフンの珈琲=超高級品です!)の様に硬くて消化出来ない〜お腹の中で発酵された特殊な味わいを楽しめるコーヒーです!
まだ私は生のコーヒーチェリーを口にしたことはありません…
いつか産地に行ったら必ずトライしたいですね。
そして…浅煎りこそコーヒー本来の『果実感=甘味・酸味・フレッシュさ』(青臭さとは異なります)
が楽しめる!これが醍醐味だと思います。
加えて様々な国・地域で栽培されている為、産地それぞれの気候や土壌の影響を受けて味も大きく異なります。
そもそも200種以上の品種があるといわれていますので…味わいは無限大。
様々な”個性”を楽しむことができるのも、浅煎りならではのポイントです。
どんな味がするの?
※左:フルーティ 右:ビター (ドリップ後の色味も違いますね!)
あくまで一例ですが、フルーティさによく例えられるのは ベリー、オレンジ、ピーチ、チェリー、アップル、レモン、マンゴー、アプリコット…etc.
さらに言えば、ベリーといってもストロベリーなのか、ブルーベリーか、クランベリーか…
さらにさらに、産地によって紅茶っぽいものもあります。アールグレイ、ジャスミン、ハーブティー…
そんなに沢山例えられてもわからないよ!!って声が聞こえてきそうですが、それでいいんです。
「ベリーっぽい…のかな?ちょっとアールグレイ感もあるのかも。」まで感じたらはじめは十分すぎるくらいです。
例えばフラホワの豆なら『エチオピア バンティネンカ農園 ナチュラル ミディアムロースト』。
呪文みたいですよね。私も最初はカミカミでした。笑
アールグレイ感が印象的で、その中にストロベリーやピーチ、オレンジ等のニュアンスで、フルーティ系の中では酸味は穏やか。初めての浅煎りにはもってこいです。
浅煎りじなきゃダメってこと?
勿論そんなことはありません!
私は浅煎りだけでなく深煎りもよく飲みますし、フラホワで豆選びしている方によくお伝えするのは、結局”好み”であること。
ただ、アサイリの魅力を知らないのは勿体ない!!
これからコーヒーを始めようと思っている方には、フルーティもビターも、色々なコーヒーにチャレンジしてほしい!
個性・違いを感じ取って、好みを見つけだしてほしい!!
ビターが好きな方にも、一度は浅煎りを試して、フルーティなコーヒーの世界に足を踏み入れてほしい!!!
そんな願いを込めた、浅煎り入門編でした。
では、また。KiaOra!